自己分析は、就活だけでなく自信を持って社会に出る準備に欠かせません。
聖心女子大学では2018年からスタートしたグローバルリーダーシッププログラムの中でルミナスパークを取り入れています。 実際の授業では、学生さんたちがとても楽しそうに自分と向き合ってくれていました。
初めは自分のことについて分からなくても、1回目の授業の終わりには、ひとりひとりが3分間の自己PRをしっかりと語り、今後のグループワークでどう自身の強みを活かしていけるかを宣言している素晴らしい様子が見受けられました。今回は実際に受講されていた横山ひかりさんに、大学生のうちからルミナスパークを使って自己分析を行うことについて伺いました。
ルミナスパークを通した自己分析を大学生として行う意味
1:今まで知らなかった自分を知り、それを言語化できる
2:自信を持って自分の強みや弱みを就職活動で活用できる
3:一緒に学ぶ多様な仲間のことを深く知ることで、信頼関係が構築できる
4:守られている学生という立場から社会に出る準備ができる
1:今まで知らなかった自分を知り、それを言語化できる
“ルミナスパークの3つのペルソナを通して、隠された宝など、知らなかった自分を新たに知れてよかったです。今までは、みんなが納得する考えを出す自分には主体性がないのだと思っていました。でも、これは周りの人の意見を受け止める受容力や自分の思っていなかったことにも対応できる柔軟性の強みが活きている場面だったことに気がつきました。弱みだと思っていたことは実は強みとして活用することができることを知り、自信がつきました。”
ルミナスパークでは、リラックスした自分、見せている自分、ストレス下の自分という3つのペルソナを比較できるツールでもあります。これにより、自分でも気づかないくらい自然と使っている強みや、本来持っているはずなのに、制限をかけてしまっている強み、何かのきっかけで使い過ぎて悪影響を与える危険性のある自分の特徴などがデータでわかります。この自己分析によって、自分がどういう時にどういう振る舞いをするのかが分かり、普段の言動を振り返ることができます。
2:自信を持って自分の強みや弱みを就職活動で活用できる
“今実際に就職活動をしている中で、自己分析の研修に出ても、人生のターニングポイントについての深掘り方を教えてくれるものが多く、実際に「強み」や「弱み」を言語化するサポートは少なく感じています。これだけでは面接時の「強み」や「弱み」に答えるための自己分析のやり方がわからないし、ありきたりな言葉しか思いつきません。このままの状態で面接官に「具体的にどうなの?」と深掘りされても、自分のことを自信持って話せなかったと思います。ルミナスパークの自己分析はまさにそこを補ってくれて、データとして出ているからこそ、受け入れられやすいし、自分で思いつく言葉よりも個性的で、自信を持って「これが強みです」と言い切れるようになりました。”
就職活動で必ず出てくる自己PR。いかに他の学生と差別化できるか、そして語れるエピソードがあるかが鍵となってきます。しかし、日本では特に強みの言語化に困る学生さんが多く見受けられます。ルミナスパークで自己分析を行うと、自分の強みや改善できそうなポイントを40ページほどのポートレートでわかりやすく、いろんな表現の仕方で教えてくれます。その中からしっくりくる言葉や文章を活用し、それにまつわる自分のエピソードを振り返ることで、自分だけの自己PRを作ることができます。
3:一緒に学ぶ多様な仲間のことを深く知れて、信頼関係が構築できる
“大学の友達と結果を共有することで、お互いに楽しく自己分析ができるし、やほとも(あまりよく知らない、挨拶する程度の友達)も何を考えているかを知るきっかけになり、協働しやすくなりました。ルミナスパークの自己分析後、グループワークで以前よりお互いの強みを活かすことができています。アイディア出しは、想像力豊かなメンバー中心に、実現できるように考えるのは実践的や論理的を強みとしているメンバーにお願いしたことで、停滞していたプロジェクトが動き出しました。お互いの強みを理解しあえているからこそ、違う意見が出ても批判されている気持ちにならず、信頼し合えているのを感じます。”
ルミナスパークでは自己分析に加え、チームビルディングにも活用することができます。アプリなどを通してお互いの共通点や違いを理解し合ったり、うまく協働するためのアドバイスを得ることができます。多様な強みや価値観を理解し合うことによって、自分とは違うところが気になる相手や、授業で一緒なだけであまり知らない相手とも協働しやすくなります。クラスの中でルミナスパークという共通言語が生まれると、「私、社交性が強みだから司会担当してみたい!」や「私、論理的が足りないから、この企画書見てもらってもいい?」など、スムーズなコミュニケーションが生まれます。
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4:守られている学生という立場から社会に出る準備ができる
“ルミナスパークでやる自己分析は、就活だけでなく、社会に出てからも、一生使えるツールだと思います。大学生として、就職がゴールになりがちですが、その先に活かせる自分の傾向を知れるのも大切だと考えます。学生のうちはまだ社会に守られていると感じていますが、いざ社会に出ると自分でやらなければいけないことが増えると思います。自分自身を知らないと、何か壁にぶつかった際に、どう先に進めばいいかわかりません。学生のうちに自己分析をしっかり行い、多様性について学ぶことはすごく大事だと実感しています。そして、自分の考え方と違う人と一緒に働くことは社会に出たら当たり前だと思うので、価値観の違う人と、どう接していけそうかを学生のうちから考えられるのが、これから社会に出る私の財産になると思います。”
現在、日本でのルミナスパークの受講者は社会人がほとんどですが、学生のうちからやっておくことも、とても意味のあるものになります。自己分析を通して組織内でどういう強みが活かし方や、相手の心地よいコミュニケーションに合わせる接し方などを理解することで、多様な人と良い関係性を築き上げることができます。学生のうちからその練習をしていくことにより、社会人として、人一倍コミュニケーションスキルの高い人材になることができます。
ルミナスパークのを受けてみての感想
“他の心理測定ツールもやったことあるのですが、信じてもらうために、誰にでも当てはまるようなことや、いいことばかり書いてあるように感じていました。でもルミナスパークはそれとは違い、もっとパーソナライズされている言葉づかいで、自分に向けて良い点も改善点も教えてくれます。改善点もストレートに教えてもらった方がありがたいし、おかげで自分の行動の見直しにも活きています。例えば、私は興味あるものが多く、計画せずに何でもやりたくなるので、全部がギリギリになってしまう傾向があります。ルミナスパークの自己分析のおかげでこの弱みを知り、今の自分は行き過ぎている(弱みが出ている)、と気づけるようになり、スケジュールを立てよう、と思い返せるようになりました。最近では就職活動において、様々な会社に興味を示しつつも、「何日までに何社エントリーする」という計画を立て、しっかりと実行ができるようになりました。客観的に自分を見つめ直せる機会があり、ありがたいです。”
ひかりさんだけでなく、聖心女子大学でルミナスパークを体験した学生さんからは「とても実用的だし、大学の授業の中で1番楽しかった」「大学生のうちから自分をここまで深く知れてよかった」などの声を多くいただいています。
学生のうちからルミナスパークを通して自己分析を行い、就職活動や日常生活、社会人になってからも、この自己分析から得たものを活かしてもらえるように、より多くの学生にルミナスパークを活用していっていただきたいです。