チームビルディングとは?
チームビルディングの定義
チームビルディングとは、チーム内での信頼関係の構築やコミュニケーションを強化などのような取り組みのことを言います。チームでは、各自の個性や強みを活かしながら目標を達成していく必要があります。そのためには、各自が協力し合い互いの力を最大限に発揮できるような環境づくりが欠かせません。
チームビルディングの目的
チームビルディングの目的は、協力的で効果的なチームを形成し、チーム全体のパフォーマンスやメンバーの満足度をより向上させることです。チームビルディングに取り組むことによって、以下のような効果を得ることができます。
- より大きな目標達成を目指せる
- パフォーマンスの向上/生産性の向上
- チームメンバー間の信頼を築くことができる
- 協力関係性の構築ができる
- 問題解決能力の向上
- コミュニケーションスキルUP
- モチベーションの向上
チームビルディングとチームワークの違い
チームワークとチームビルディングはよく似ている言葉ですが、少し違いがあります。
「チームワーク」は、チーム内のメンバーが協力して共同作業を行うことです。目標に向けてのメンバー間の協力関係、コミュニケーション、タスクの分担、問題の解決など共同作業をする上で必要なタスクのことです。
一方で「チームビルディング」とは、チーム内の関係性や協力の質を向上させるためのプロセスです。チームメンバーの間で信頼関係を築き、効果的なコミュニケーションや協力を促進することを目的としており、つまり、チームビルディングはチームワークを強化する手段の一つと考えることができます。
チームワーク | チーム内のメンバーが協力して共同作業を行うこと |
チームビルディング | チーム内の関係性や協力の質を向上させるためのプロセス |
チームビルディングが企業にもたらす5つのメリットとは?
チームビルディングのメリットは主に6つあります。
1. ダイバーシティー・インクルージョンの基礎を築くことができる
2. 心理的安全性がを確立され、チーム内でのイノベーションが起こりやすくなる
3. コミュニケーションが活性化する
4. 適材適所を実現でき、チームの効率性が向上する
5. 従業員のエンゲージメント・モチベーションが向上する
それではより詳しく見ていきましょう。
1.ダイバーシティ・インクルージョンの基礎を築くことができる
チームビルディングを通じて、広い意味での多様性を理解することは、組織レベルでダイバーシティ・インクルージョンを築くことにつながります。
ダイバーシティ・インクルージョンは、組織に多様な人材を受け入れ、互いを尊重し、平等な機会を提供することを意味しますが、チームビルディングを通じて、お互いの「違い」に気づき、一人一人が違ってもいいんだ、個性を活かすことが結果的にチームパフォーマンスに繋がるんだ、と認識することが何より重要です。
2. 心理的安全性が確立され、チーム内でのイノベーションが起こりやすくなる
「心理的安全性」とは、チームや集団の中でネガティブな影響を受けることなく互いに受け入れられている、尊重されていると感じることを意味します。
適切なチームビルディングを通じて、お互いを信用する土台ともなる「心理的安全性」を築くことができれば、何か新しい提案を行う、周りに助けを求めるなど、積極的に動くチームメンバーが増え、チーム内でのイノベーションが起こりやすくなります。
逆に、従業員がこの心理的安全性を感じることができなければ、積極的に発言したり、行動することを制限してしまうようになり、個々人の最大限の力が発揮されません。
3. コミュニケーションが活性化する
チームワークにおいてコミュニケーションの大切さは常に説かれていますが、実際にどの程度コミュニケーションを最大限に活かせているでしょうか。特に、働き方が多様化する今、毎日オフィスで顔を合わせ、コミュニケーションをとる時間を設けることは簡単ではありません。
チームビルディングを通じて、お互いの考え方や働き方等をより深く知ることができれば、「Aさんはあの時こういう仕事が得意って言ってたから、アドバイスをもらってみよう」「Bさんは一人で作業するよりもチームメンバーと一緒に仕事をした方が効率性が上がるって言っていたから、このペアワークを提案してみよう。」など、チームビルディングで各々が得たヒントをもとにコミュニケーションも活発化するでしょう。
4. 適材適所を実現でき、チームの効率性が向上する
適材適所とは、個々のメンバーの能力や特性に合った役割や責任を割り当てることを指しますが、チームビルディングでは、お互いの強みを知り、個性を活かす形で共に働いていくにはどうしたらいいか等、話し合うことができます。
つまり、「個人の強みと結果を最大限に引き出すためにはどうしたらいいか」という答え探しができるので、適材適所を実現する方法も話し合うことができるのです。
5. 従業員のモチベーションが向上する
モチベーションが下がった状態では、チームワークにも悪影響を与えるばかりか、仕事の効率化が下がり、離職率が上がるリスクも高まります。そのため、従業員のモチベーションには常に気を配る必要があります。
チームビルディングに取り組み、チームの中での自己の強みの活かし方や今後に向けた目標(コミットメント)を設定することで、メンバーは目標を持ってチームで働くことができ、このことは従業員のモチベーションアップにつながります。
チームビルディングを成功させるための2つのポイント
ポイント1:ビジョンをしっかり共有する
誰もが仕事において、明確なビジョンを持っている訳ではありません。たとえ持っていたとしもが、そのビジョンが同じチームの中で共有されていなければ、メンバーそれぞれが全く違うビジョンを持っている可能性もあります。
チームをまとめる=同じビジョンを持たなければいけない訳ではありませんが、それぞれの価値観や考え方があると踏まえた上で、ビジョンを共有することはチームビルディングに大きく役立つ上に、よりクリエイティブで建設的な会話を生み出す機会にもなります。
結果、責任感が生まれ、支え合い、互いの違いを大切に共により大きな成功へ結びつけることができます。
ポイント2:共に取り組む意欲にフォーカスする
各チームメンバーのコミュニケーションスタイル、考え方、価値観の違いがチームワークにおいて大きな影響を及ぼします。そのため、チームとして一緒に取り組む意欲がチームビルディングの鍵になります。
ルミナラーニングではチームワークを最大限に活かせるようにチームとして取り組みたいビジョンを明確にし、チームメンバーそれぞれの力を最大限に活かせる方法を見つけ出します。ルミナラーニングのメインツールのひとつ「ルミナチーム」(詳細は、下記「ルミナの製品:ルミナチーム」を参照)ではチームメンバーのそれぞれの特性を一つにまとめ、チームでどのようなポイントにフォーカスすれば、共に取り組む意欲に直結するかを見ることができます。
チームビルディングを成功に導くルミナラーニングのチームソリューション
最近ルミナラーニングスパークを使った対面でのチームビルディングワークショップのご依頼が増えています。働き方の多様化で直接コミュニケーションをとる機会が減った中、ここでお互いを深く理解し、チームで共に成果を出すチーム作りをしたいという思いが強いようです。チームとしてパフォーマンスを最大化させるためには、コミュニケーションが不可欠です。しかし、このコミュニケーションというのが、ただ会話をすればいいというシンプルなものではありません。会話の量や話す内容。人によって「十分なコミュニケーション」は違います。そのため、お互いの感じていることや、価値観を共有することが大事です。
ルミナラーニングはチーム内の壁を崩し、確かな人との繋がりを実現してチームを一つにすることができます。ルミナラーニングの革新的なモデルはチームにとって、各メンバーの持つ多様な視点を理解して受け入れやすくなります。これによって、チームで高いパフォーマンスを創造するには何が本当に大切かということを気づかせてくれます。
ルミナの製品:ルミナチーム
ルミナラーニングでは、チームビルディングに特化した製品「ルミナチーム」があります。ルミナチームは、チーム内から見た自身のチームと、チーム外の周囲からそのチームがどのように見えているのかを深掘りすることができます。参加者はさらにチームに対する認識や理解を深め、それぞれのメンバー独自の貢献の重要性を学ぶことができます。
このツールを使えば、すぐにどれがこのチームの強みであるか、どのように見えているかという議論に入ることができるため、このツールがほとんどの議論を活発にしていると言えると思います。そして、このことがルミナラーニングのツールが意欲を引き出す素晴らしい魔法の要素であるということに間違いありません。
マーク・プレン
ビジネス・エネルギー・産業戦略省BEIS内部コンサルタント責任者
ルミナチームはルミナラーニングのメイン製品「ルミナスパーク」のデータから算出されているため、ルミナチームのために新たな質問票へ回答する必要がありません。参加者はチームビュアーシステムを使って、チームの変化や動きを分かりやすく視覚的に掴むことができます。
ルミナチームビューアーは、「ルミナスパーク」の結果を使いチーム全体の結果をまとめたものです。チームビューアーを使うことで、チーム全体の強みやより活かせる要素について視覚的に確認することができます。その結果を元に、チームビルディングの実施方法を探っていきます。結果や活用方法はチームによって様々です。
チームビルディングの成功事例
LIXIL株式会社「チームビルディング・インクルーシブリーダーシッププログラム」
2015年からLIXIL株式会社では、グローバル化に向けた組織界果樹を目指しルミナラーニングのプログラムを導入しています。プログラム後はチームビルディング、リーダーシップ、インクルーシブな文化の醸成で成果を上げています。実際、現在14名の方がルミナ認定プラクティショナー(ルミナラーニングの資格講座を受講され、資格を取得された方々)の資格を保有し、社内でもルミナラーニングの研修を行っています。
参加者の声
株式会社LIXIL
人事総務部門 グローバルプランニング部部長
ルミナ認定プラクティショナー
タイトル、年齢、性別を超えて信頼関係を築き、成果に向けてのコミュニケーションの量と質を高めることができています年功序列から若手が登用される組織変革が進められています。ルミナを取り入れることで、タイトル、年齢、性別を超えて信頼関係を築き、成果に向けてのコミュニケーションの量と質を高めることができています。組織の壁を越えてより成果を出していくために、ルミナのコンセプトを全社により浸透させていくことを目指して取り組んでいます。
MSD株式会社
コロナの影響でMSD株式会社は在宅勤務を導入。グローバル研究開発本部で活躍されている平山様は在宅勤務で生じるコミュニケーションの壁を、ルミナスパークを使用しチームビルディングに繋げることができたようです。
参加者の声
MSD株式会社
グローバル研究開発本部 グローバル研究開発本部
クオリティマネジメントユニット ディレクター
平山清美 様 ルミナ認定プラクティショナー
チームで成果を出していくためには、お互いを知り合うことが一番大事だと思います。自分に足りないものを誰が持っているか知ることで、その人の力を活用することができます。ルミナスパークは、タイプ分けより自分自身やチームメンバーを深く理解することができ、一人一人違うことがよくわかります。私のチームではお互いの結果を共有しています。例えば、「堅実」が高く「ビジョン重視」が低い人は、新しい発想が必要なときには、「ビジョン重視」が高いメンバーにアイデアを相談しています。私は、部下のAさんはルミナスパークをやる以前から、私とは違うタイプだなと思っていました。
テスコ(海外事例)
テスコはイギリスの大手多国籍食料品・雑貨小売企業で、世界中に6,800以上の店舗を持ち、世界中で44万人以上の従業員を雇用している大企業です。
テスコでは顧客のニーズ重視の強化、そしてテスコ・エキストラの出店により競争力を高めるるという新規戦略に向けて店舗開発プログラムに携わる主要なマネジャーの高いパフォーマンスを発揮するチームを構築する熟練したチームビルダーを育成することに力を入れていました。チームのパフォーマンスを一段上のレベルに引き上げるため、ルミナラーニングでの研修を取り入れることに。
ルミナラーニングはテスコと協力して「自己理解」そして、「チーム内の対人意識の向上」に焦点を当てたチームビルディング研修を開発。この研修では、ルミナラーニングの製品である「ルミナ・スパーク」と「ルミナチーム」を使用し、高いパフォーマンスを発揮するチームに必要な主要なスキルを確立することができます。
チームビルディング研修はテスコで2日間実施され、トップチームを対象とした1日フォローアップも実施。研修後は、実際にチームのコミュニケーション能力を高めることに成功。それぞれが、強いプレッシャーがかかった時、困難なチーム構成、正反対のタイプ “と仕事をする必要がある場合などの会話の重要性〜実践方法までを学び、実践練習を重ねました。研修に参加したキーマネージャーはルミナプログラムを通じて刺激を受け、互いにプラスになるような関係性を築けるよう関与するようになったことで、チームワークの効率化が上がり、結果チームのパフォーマンスも目に見えて向上しました。